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一心  (8)〜インカレ直前特集〜 4年生人物記(伊池、八谷、早坂)  

 心を一つに頂点を目指す。昨季は総理大臣杯準優勝、関東リーグ戦2位、インカレ3位と好成績を残し続けたものの、ビッグタイトル獲得はならず。8名のプロ進出選手を要し、全国屈指のタレント陣を誇ったがあと一歩で栄冠を手にすることはできなかった。
 今季の目標は6年ぶりのリーグ戦優勝、創部初の総理大臣杯優勝、7年ぶりのインカレ優勝。昨季達成することができなかった3冠を再び最大の目標と定めた。今年のチームカラーは「みんながまとまって泥臭く勝ちにいくところ」と服部一輝主将(法4=札幌大谷)。球際・切り替え・運動量の3原則をベースに、組織的な守備と攻撃を貫き通す。本特集はそんなサッカー部の1年を追い続ける。
 12月7日の開幕が迫ったインカレ。明大は関東第1代表のシードとして10日の2回戦から出場する。総理大臣杯、関東リーグのタイトルを手に、創部初の3冠を目指す。インカレ直前特集では12月3日から全7回で、4年生2組の対談、4年生3選手の特集、4年生マネジャー対談、三浦佑介ヘッドコーチ、栗田大輔監督のインタビューをお届けします。明大の初戦である10日の前日には瓦版を掲載します。
 第3回は今年1年チームを支えてきた4年生伊池翼(商4=横浜F・マリノスユース)、八谷惇希(商4=清水エスパルスユース)、早坂龍之介(法4=浜松開成館)の3人の人物記をお送り致します。(この取材は11月25日に行ったものです。)


リーグ戦最終節でスタメン入りを果たした副将の伊池
リーグ戦最終節でスタメン入りを果たした副将の伊池

伊池
 チームのことを考え発言する背中を見せ続けた。今季、副将を務めた伊池は下級生次から同期間で厳しく言い合うことを徹底してきた。発言力や仕事への姿勢。副将に選ばれたのは、そういった積み重ねがあったからだ。「横に厳しく言うっていうのをまずは同期の中で徹底してやらなければ下はついてこない」。スキをつくらないよう、4年生になる時に全員で話し合って決めたのは伊池がずっと続けてきたこと。その姿勢は最後までぶれることはなかった。
 悔しさも、うれしさも、ターニングポイントは夏にあった。「特に大臣杯に行っていないのは自分としてはすごい悔しかった」。昨年度は大阪行きのメンバーに入りスタメンフル出場も果たしていた総理大臣杯で、メンバー選外。くすぶる思いを胸に八幡山で練習を続けていた。迎えた大臣杯決勝。八幡山組も応援に駆け付けた大阪の地でチームは優勝を果たし、スタンドにいた伊池も笑顔でカップを掲げた。「行く前からは想像がつかないくらい。あんなにうれしくなると思ってなかった」。チームへ恩返しをしないといけない。その気持ちが強く生まれた瞬間だった。
 最後まで全力を貫き通す。大臣杯に行けず、悔しさをどう後期に生かすか考え続けた。「今できることを全力でやるっていうことが大事だと思った」と一つ一つのトレーニングに真摯(しんし)に取り組むと、最終節・筑波大戦でスタメンに抜てき。今季初の公式戦出場を果たした。抜群のセンスを見せ、ボランチとして相手の攻撃の芽をつぶした。「試合に出るために全力で準備して、少しでもピッチの上で喜びを分かち合えるように」。最後のインカレ。自らの力で3冠を決めることが、チームへの恩返しとなる。

オンオフ問わずチームを盛り上げる八谷
オンオフ問わずチームを盛り上げる八谷

八谷
 「真面目過ぎるよりはちょっとふざけるくらいがちょうどいい」。これが八谷の流儀だ。持ち前の明るさからチーム随一のムードメーカー兼盛り上げ役。後輩からも慕われており、食事に連れていくこともしばしば。毎年恒例の冬のBBQでは一発芸を披露し、笑いを生んでみせた。
 そんな八谷もサッカーのこととなれば真面目で熱い男に切り替わる。今季の出場回数は正GK・服部一輝主将(法4=札幌大谷)のサブとして出場した2回のみ。それでも「能力はレギュラークラスの選手」(栗田大輔監督)と実力は本物。1年生の頃からトップチームで服部とライバルとして高め合ってきた。「お互いに気を遣い合っているし、何を考えているか分かる」。試合では服部のコーチングがピッチに響きわたる一方、八谷は途中出場する選手にホワイトボードで指示出し。ピッチ内外でしっかりとそれぞれの役割があった。ベンチから見守っていた総理大臣杯優勝時には「僕が一番最初に泣いたと思う」。チームのことを誰より考えていたからこそ自然と涙があふれた。
 残すサッカー人生も最低1試合、最高4試合。来年の春からは紫紺のユニホームではなく、深みの増した黒のスーツを着ることになる。それでもやることは変わらない。「練習で一番真面目にやっている4年生がいれば、下も付いてくる」。これからも欠かすことのできないピースの一つとしてチームを盛り上げていく。



早坂は後期リーグ戦からボランチとして定位置を確保した
早坂は後期リーグ戦からボランチとして定位置を確保した

早坂
 試合に出ながらマネジメントをこなす。この1年間、プレーヤーとして試合に出場しながらも主務の仕事を両立させてきた。自分一人ではできないと感じた時には、副主務の小池大祐(国際3=千葉敬愛)や周りの人に助けてもらった。「72名の部員の中で一人だけ経験できるということは貴重なこと」。主務に誇りをもって1年間こなしてきた。
 プレーヤーとしても幅が広がった。小さい頃から、複数のポジションをやるのに慣れており、高校時代はボランチとサイドバックの二刀流でやってきた。明大にはサイドバックとして門を叩いたが、2年生の終わりに、高校時代にボランチをやっていたことを耳にしたスタッフが「ボランチやってみるか」と声をかけた。今までの経験が再び発掘され、現在の二刀流プレーヤーへと至る。「2つのポジションだったら試合に出る可能性も高くなる」と、見出してくれたスタッフに感謝の気持ちを表した。総理大臣杯や後期リーグ戦もボランチで出場。後期開幕戦では途中出場ながら2アシストと、爪痕を残した。
 主務として特にチーム全体を見てきた。今までの取り組みを見て「優勝するべきチームだ」と断言した。今季は総理大臣杯、リーグ戦の優勝に貢献した早坂。「サッカー人生で、大規模な大会での優勝はなかったので率直に嬉しい」。残るは最後の大会となるインカレでの優勝。今年の目標である三冠を勝ち取りに、最後までチームを支える。

次回は4年生マネジャー3人の対談をお送りします。更新は明日12月6日です。お楽しみに!

[谷澤優佳・渡邊弘基・臼井美理亜]

◆伊池翼 いいけ・つばさ 商4 横浜F・マリノスユース出身 175cm・63kg
◆八谷惇希 はちや・じゅんき 商4 清水エスパルスユース出身 184p・69s
◆早坂龍之介 はやさか・りゅうのすけ 法4 浜松開成館高出身 173p・63s


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