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36の杖を披露する行川(右)と河守田

合気道部  新体制で挑んだ大舞台 「和」の心を胸に堂々の演武を披露/全国学生演武大会

◆11・26 第52回全国学生演武大会(日本武道館)
▼演武者 峰松、矢崎、行川、川岸、河守田、山田
 北は北海道、南は愛媛まで全国から学生が集まった今大会。明大からは峰松亮介主将(文3=鹿島)、矢崎昌光(法3=都立駒場)、行川彩香(政経3=東京女学館)、川岸駿介(商2=明大中野)、河守田真吾(政経2=八戸北)、山田寛彬(文2=渋谷教育学園)の6人が出場した。新体制になって初となる全国大会で全員が思い思いの演武を披露し、日頃の鍛錬の成果を発揮した。

 新体制となり迎えた初めての全国大会。全国津々浦々から85の学生団体が一堂に会し、武道の聖地・日本武道館で全国学生合気道演武大会が行われた。明大の演武でひときわ目を引いたのが杖(じょう)を使った技。合気道の開祖・植芝盛平氏が考案した杖は「明治の伝統としても合気道の歴史からしても欠かせない」(峰松)。杖を使用する大学や道場が少ない中、行川と河守田が披露した36の杖の合わせは互いを尊重し合う合気道の精神を体現していた。
 下級生の成長を感じる演武となった。部員数の多い今年の合気道部。例年より2人多い6人が演武を披露したこの日は、大会出場経験の少ない下級生にとってもいい実りあるものとなった。「回を重ねるごとに上手くなっている」(行川)と先輩も太鼓判。上級生が掛ける技を堂々と受けてみせた。

 勝ち負けという概念を超越した武道である合気道。自己の鍛錬、他者を尊重する姿勢に重きを置くため、試合というものは存在しない。日々の稽古の積み重ねにより心身の錬成に励む部員たちは今回の大舞台での演武を経て、また一回り大きく成長したことだろう。「和合の精神」を胸に練習に勤しむ彼らはこれからも己に向き合い、鍛錬を続けていく。

[谷山美海]


演武後のコメント
峰松

「こういう大会は小手先だけで上手く見せようとしてもなかなか思うようにはいきませんが、普段の稽古の集大成は見せられたと思います。やはり大舞台では本来の力の一部しか発揮できないと思うので、その分普段の稽古をしっかりと行うようにしています。(主将になったことでの意識の変化)やはり責任感は強くなったと思います。普段の練習でも部員がケガをしないように今まで以上に気を配るようになりましたし、部員の意見にも耳を傾けるようになりました。(後輩たちの演武を見て)感無量でしたね。彼らが1年生として入ってきて、合気道の動きを何も知らなかったときから見ているので『こんなに動けるようになったのか』と感慨深い思いになりました。(今日の演武の出来は)反省すべきところも多々あったので、ビデオなどを見てこれからも精進していきたいと思います。(明大は今大会では毎年、杖を使った演武を披露しています)元々、杖は私たちの合気会の開祖でいらっしゃる植芝盛平先生が考案なさったもので、普段の稽古でこの杖や剣といったものを使う学校や道場は少ないのですが、植芝先生が『合気道は剣の動きだ』とおっしゃっていたこともあり、明治の伝統としても合気道の歴史からしても欠かせないですね。(合気道を通して修得したいこと)合気道というのは『ぶつからない』というのが大切なんです。例えば片手取りという技があって、相手の片手を取ってそこから技をかけるのですが、力を入れて相手を投げようとしても上手くかけられず技にならないんです。相手の力と自分の力を上手く調和させて、初めて技が始まるんです。大げさに聞こえるかもしれませんが、これは日常生活にも言えると思っています。合気道というのは試合はありませんが、精神の向上に重点を置いた武道なのでそういったことを日頃から意識していきたいと思います」

行川
「とても楽しかったです。2度目にして最後の学生演武だったので、自分の得意なことを決めて良い形で終わらせたいと思っていました。私は後輩と二人で杖をやって、36の杖というのは、監督にも以前褒めていただいた自分が一番自信を持ってやれる技なので、のびのびとやれて良かったです。(5月の大会はケガで欠場)大会の3週間前に靭帯を切ってしまって、本当に悔しくて。日本武道館で演武できる機会は5月の全日本と今大会しかないので、今回は出られて良かったです。5月の大会は関東学連というくくりでの出場で、明治もたくさんいる学生の一部という扱いなのですが、今大会は明治の代表として演武できたのも嬉しかったです。(後輩たちの演武は)一緒に杖を披露した河守田くんは今は審査に向けて練習してるんですけど、その間にもめきめき上達していっていて。今日は少し緊張していたのか少し動きが固かったところもあるんですけど、緊張の中この大舞台で36の動きを止まらずやってのけたのは、彼にとって一つ収穫になったと思います。本当に良い合わせをしてくれたので、私も自分のやりたいように好きに杖を振ることができました。山田も川岸も別の演武会で投げたことがあるんですけど、回を重ねるごとに上達していっているなと感じます。川岸とは慶應との合同練習で36の杖をやって、川岸は川岸でいい杖を振るようになったと思います。(練習で心がけていること)こういった大会で良い演武をするためには、どれだけ自分の技に自信を持って挑めるかということが大きく影響していると思っていて、今までは自信を持って演武するように心がけていました。最近は大会にもたくさん出させてもらうようになって、体に動きが染み込むぐらいたくさん稽古を積んできた成果だと思います。(これからの目標は)当面の目標は二段ですが、演武大会を制覇しいなとひそかに思っています。一応後期は出られる演武会には全部出たので、あとは5月の全日本だけ出られれば、悔いが残らないかなと思います。そのためにもケガはしないように気を付けやっていきます」

矢崎
「練習していた成果は出せたと思うのですが、中盤の技で一つ慌てて雑になった技もあったので、そこは大学に帰ってもう一度練習し直そうと思います。(上手くいったのは)最後の決めの部分ですかね。(後輩との演武は)自分と組んでいた彼(山田)は受け身がすごく上手い子なので、今日も軽々と飛んでくれて良かったです。(最上級生になって)視野が広くなったと思います。今まで持っていた後輩としての目に加えて、最上級生としての視点も持てるようになったので、部のことをより考えられるようになりました。(新体制は)軌道に乗り始めたかなとは思いますが、その分油断も出てくるので気を引き締めてやっていきます。(これからは)12月の頭に昇級昇段審査があるので、それに向けて稽古中です。自分は次は二段を受けます。二段からは今までになかった体術で武器の動きをさばく技などが多く出てきます。対多数の状況なども考慮しなければいけなくなるので、よりいっそう励んできます。(これからの一年間の抱負)自分は今までスポーツなどで努力したことがなかったんですけど、目の前の部活動に集中して卒業までやり抜きたいです」

川岸
「自分は合気道やっている人の中では大きいし思い方なので、受け身の際に大きな音を立てたりだとかダイナミックにやろうと心がけました。(上手くいった技は)入り身投げですね。練習の際に先輩から『もう少ししっかりつかまった方がいいよ』とアドバイスしてもらって、回を重ねる度に体が軽くなっていったので。自分のコンセプトとはずれてしまいますが、ギャップをつけてやれたかなと思います。(新体制になって)やはり麻野先輩の引退はすごく大きかったです。でも、新体制では幹部も5人いて毎日違うメニューで練習できたり新鮮です。部員の士気も上がっていると思います。(普段の練習では)いつもは黒帯の先輩に教わったりしていますが、今は審査に向けての練習が主です。とりあえず体に覚えさせるって感じですね。自分は次が初段です。技の数も増えるんですけど、それ以上に自分たちが今までにやってきた技のクオリティをどれだけ高められるかっていうのを見られます。(5月の全日本以来の2度目の全国大会でしたが)やはり緊張しますね。でも場数を踏ませてもらってステップアップしたつもりで挑んだんですけど、大人数の中でも相手だけを見て自分の演武ができました。(他大学の演武を見て)同じ流派でも指導者によって受け身の取り方一つにしても様々なので。合気道には正解はないですし、新鮮で面白いですね。(これから)やっぱり『試合』ではないですけど、誰から見ても『明治すごい』って圧倒できるような演武をやっていきたいです」

河守田
「自分にとっては初の演武大会で緊張していたんですが、始まったら緊張も忘れてスムーズにいけました。課題などもありますが、満足のいくものとなったと思います。(上手くいった技は)36の杖というのをやったんですが、その中の二段突きなどの動作は上手くいったと思います。(最近の稽古)各人のスタミナをつけるように体力の強化を意識したメニューをやっています。学年関係なく熱心に取り組むことができて、下級生も力を付けてきているのかなといった感じです。(心がけていることは)毎回の稽古で、前回の稽古よりもスキルアップするようにしています。体力的のも精神的にも厳しいトレーニングを積んで、一回り二回りと大きな人間になりたいです」

山田
「演武会には何度か出たことがありましたが大きな大会は初めてでした。1時間ぐらい前からすごく緊張して。同期からも『顔が赤いぞ』って言われちゃってたんですけど、始まったら夢中でした。一緒に組んでくださった矢崎さんが上手くリードしてくれたので、思い切ってやれました。(新入生の指導は)どこまで口酸っぱく言うかというところは難しいところではありますが、1年生はみんなしっかりしているので助かっています。(心がけていることは)無理しない範囲で自分を追い込むことですかね。(上手く決まった技は)入り身投げっていう技で、投げられてそのまま立つっていうのがあるんですけど、綺麗にできたんで自分でも嬉しかったです。(合気道をする上での目標は)自分は筋力よりも持久力が持ち味だと思うので、それを伸ばしていきたいです」


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