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体を張ったプレーを見せる


CHANCE MAKE  4年生特集(1)チームを鼓舞する熱いキャプテン 田中井紘章  

 全身全霊で挑む。リーグ戦9位と、2部降格の危機を経験した今季。激動の秋を終え、迎えるは11月21日から行われる全日本学生選手権だ。目標は優勝。重ねた敗戦を糧に、下克上を果たしたい。今回は大学最後の集大成としてインカレに臨む4年生たちを特集する。
 泥臭いプレーでチームを引っ張る。田中井紘章主将(政経4=山形南)はコート内外でチームを鼓舞する明治に欠かせない存在だ。チームを思い、時には涙を流して訴えかける熱いリーダー。4年生として、そして主将として最後の舞台でも意地を見せる。(この取材は11月17日に行ったものです)


――インカレまであと1週間を切っていますが、チームの状況はいかがですか
「入替戦という負けられない戦いが終わったので、ちょっとここ3日間くらいは気持ち的にもふわっとした感じでやっていたんですけど、今日の練習の感じだと良くなってきていたので、まだ60%くらいですけど、それが試合に近づいたら100%近くになればいいんじゃないかなって思っています。最初から上げすぎたら多分最後の方には失速しちゃうと思うので、試合前に100に近づけるように、自分からしっかりやっていければいいかなと思います」

――インカレの組み合わせはいかがですか
「関西の2チームと当たるのが予想されてるのですが、来年関東の大学がインカレに出場できる枠を増やすためにも、関東の代表として、恥のないプレーをするのが大事かなと思います。また、関西のチームといっても1位と2位ですから実際のところ強いので、そこは挑戦者というかそういう謙虚な気持ちを持ってやらなければ足元すくわれる形になるので、そういうところをしっかりチームに話して万全な体制で、ベスト8まで進むことができれば良いと思っています」

――勝ち上がるためのポイントはどういったことでしょうか
「やっぱりトーナメントなので、その日その日で調子良い人がいれば悪い人もいると思います。そういうこと考えたら総力戦にもなってくるので、全員が大事な戦力ですし、誰が出ても明治らしいディフェンスができたらいいんじゃないかなと自分の中では思っています」

――この1年振り返っていかがですか
「最初の時はチーム的に全然まとまってませんでしたし、どこ勝てるんだろうみたいな感じでリーグ戦を迎えて、チーム的に一つになったのが1カ月くらい前の出来事なので、ほんと長かったなっていう印象というか、いろいろありすぎて長かったなって思います。かなり悩みましたし、どうしたらいいんだろうという風にもなったので、その分最終的にチーム的にもまとまってくれたっていうのは自分の中でもすごい喜びにもなりましたし、その2、3年生の試合に出てる連中がリーグ戦通して見るからにすごく変わったというか成長できたっていうのが自分の中で一番うれしかったことですかね」



――キャプテンだからこそ悩みも多かったのですか
「そうですね。本当にどうまとめればいいのかとか正直分からなかったですし、自分一人頑張ったって意味がないので、そういうところでやっぱり同期の助けもあったし、自分一人ではやっていけなかったので、そういうことを考えたらやっぱり同期のみんなには感謝したいですね」

――今の4年生はどういう学年ですか
「地味な学年かもしれないですけど一人一人真面目ですし、3年生とか2年生は言ってみたら派手じゃないですか。だから逆に地味な仕事をしてるからこそチーム的に成り立ってるのかもしれませんし、縁の下の力持ちという感じの学年ですかね」

――2、3年生が活躍している中での自分の役割はどう考えていますか
「ゲームは下級生主体ですけど、やっぱりチームをまとめているのは4年生なのでそういうところでは自分がしっかりゲーム中に声出していかなければなりませんし、プレーでも引っ張っていかなければと思っています。あとは2、3年生のチームで、流れ悪くなった時とかだいぶ自分たちでその悪い流れを断ち切るような力は出てきたんですけど、そういうところで自分ら4年生がしっかりチーム支えないといけないなとは、入替戦のときに思いました。インカレもうまくいくこともあればうまくいかない流れになっちゃうこともあるので、そういうところでしっかりリーダーシップを発揮できればいいかなとは思っています」

――2カ月を超えるリーグ戦となりましたが、振り返ってみていかがですか
「8連敗したからこそ今があると考えますし、試合負けてから練習とか結構変わってきて、チーム的にもみんなしっかり基本的な練習のときでもちゃんと真面目に取り組んでやるようになったと思います。ですけど、後半戦勝っていくにつれてやっぱり浮かれてく気持ちも若干あったので、そういうところがまだまだかなというのは自分の中ではありました。勝ったからこそ土台をしっかり固めたりとかして盤石な強さっていうのが必要になってくると思います。2年生も3年生も経験をかなり積んだので、来年は自分らよりも全然良いところまでいけると思います。良いところまでいけるからこそ練習とか1日1日大切にしていってほしいなっていうのは先輩からの後輩には伝えたいと思っているので、そういうところを今回のリーグ戦で経験できたっていうのは良かったことですし、必ず来年につながるような結果にもなったので、インカレでまた経験して、来年はOBとしていい成績を待てればいいかなと思います」

――リーグ戦では何回もミーティングをしたのですか
「毎試合してましたし、ずっと負け続けていて結局は勝たないといけなかったので。勝つためには本当にミーティングばかりしてましたね」

――ミーティング重ねたことによって得られたものは
「一つにもなりましたし、言いたいこととか結構選手間で話し合えるようになりました。ミーティングの場で話せるようになってから、試合中とかでも気づいたら結構後輩は先輩に対して言うようなシーンもあったので、そういうところは良くなったなって思いますね」

――ミーティングでは涙を流されたこともあると聞きました
「自分が思っているようなリーグ戦の感じにいかなくて。最初は自分自身あんまり試合出てなかったですし、試合に出てないけど負けていてやるせない気持ちというか。それで、みんな一人一人チームに対しての文句だったり、個人に対しての愚痴だったりを自分が拾っていって、それを一回リセットさせたかったので、そこからチーム的に始まっていくのかなって自分の中で思ってたんですけど、そこでもチーム的にそういう話もなく結局6連敗したのに、焦りも何もないのかなみたいな気持ちもありましたし。実際のところ1週目のリーグ戦は惜しい試合ばっかりでそれ全部勝ってたらどんな成績になってたんだろうとか考えて。たぶん人一倍勝ちたかったのに負け続けていて、チーム的にも一つになっていませんでしたし、誰かがやってくれるでしょみたいに他人任せになってたのが自分の中で腹立たしかったっていうのもあったので。自分自身は2年生のときにリーグ戦でプレータイムもらっていて、それから3年4年ってなっていって、だんだん減ってくって訳じゃないですけど、3年生のときにこれからやっと試合出られるかなって時に出られなくなったりとか4年生になってチーム陰から支えるっていってもチーム的に6連敗していて、自分やってる意味あるのかなみたいな感じになって感情的に表に出ちゃったので、そういうところからですかね泣いたのは。自分もなんで泣いたのかと言われたら理由も言いづらいので(笑)まあ人一倍勝ちたかったということですよね」

――ではその6連敗目の日大戦後のミーティングが1番転機となったのでしょうか
「1番大きかったのはどっちかっていうと、健一さん(山本監督)が1周目の慶應戦の時来れなかった時とか、その試合前というかアップ前にチームで話したミーティングが結構。それがたぶんきっかけだと思います。何話したかは正直覚えてないんですけど、勝つため集中することと、チーム的にもその試合はまとまった感じがあったので、そのミーティングがきっかけかなと思いますし、たぶん一人一人自覚が芽生えた瞬間だったので、そこのミーティングだったのかもしれませんね」

1部残留が決まった直後には涙を流した
1部残留が決まった直後には涙を流した
――リーグ戦が終わって、入替戦は3戦目までもつれ込みました
「自分的に入替戦は強気にやれば負けるわけないだろって思っていたんですけど2戦目で負けて、やっぱ自分自身の中でも気の緩みというかありましたし、3戦目にもつれ込んだときは負けたら後輩たちが2部でプレーすることになってしまうので、人一倍責任感というか、その日の夜は考え事していたらあまり寝られませんでした。ただ、その代わり悩んだ分だけ逆にスッキリしたというかやってやるって気持ちが出たので、それが1クオーターからディフェンスだったり、自分と圭佑(會田・法4=市立柏)がしっかりやったおかげで下級生もついてきてくれたので。まあそれがリーグ序盤からできていたらもっと良かったなって思うんですけど、インカレ前にそういう意地だったり気持ちの入ったプレーとかができるようになったっていうのは良かったなって思います。インカレでもそのプレーを見せられるように頑張りたいと思います」

――話は変わりますが、バスケを始めたきっかけは何だったのですか
「自分は4人兄弟の1番下なんですけど全員バスケしていて、親父もバスケしていて、自分自身は野球やりたくて小学校入ってからずっと野球の練習をしてたのに、いつの間にか親父がバッシュとかバスケットボールとか買っていていつの間にかバスケやってたって感じですね」

――小中高大とバスケをやってきていかがですか
「よくよく考えてみたら、小学校の時は基本的なことを覚えて、中学校のときにドライブにはまって、高校のときにシュートにはまって、大学にきてディフェンスを覚えたんですよ。だから各段階で結構違う分野を伸ばしたってよく言われます。各カテゴリーで楽しかったなとは思います」

――高校の時と今の明治とでスタイルとの差などはありましたか
「考えてみたらあんまりなくて、山形南高校でもディフェンス激しくやってそれがオフェンスにつながってたっていうのがあったので、そういうところはまだ全然変わってないです。だけど、大学来てから1本のシュートに結びつく過程というのが本当に大事になってくるってことを学びましたし、そこがやっぱり高校と大学との違いかなと思いますね」

――どういう理由で高校を選びましたか
「本当は共学なんですけど男子校みたいな感じで、それで自分らの時もずっと男子校で、なんか男子校にすごく憧れていて。かっこいいというか。あと大学にも進学したかったのでそういうのを考えたら、山形南高校は頭が良かったので、入れる頭持ってなかったんですけどスポーツ推薦だったら入れるって言われて。頭も良くてバスケも強いみたいな文武両道に憧れていたので入りたいなと思いました」

――明大進学を選んだ理由は
「高校を選んだ理由に近いですね。きっかけは今の監督の健一さんから親を通じてどうだい?みたいな話を聞いて、明大は強いし、MARCHというか明大がかっこよかったから入ろうと思いました」

――明大に来て良かったことはありますか
「いろんな人に出会えたっていうのが明治来て良かったなって思います。明治来てなかったら、一部リーグの大学の人たちと友達にもなっていませんし。結局はバスケしてきて良かったってことにつながるんですけど、このチームメイトと出会えたっていうのは自分にとって形に残らない一生の財産なので、そういうところです」

――バスケ生活初めての主将という立場はいかがでしたか
「今年はたぶん経験させる年というか練習させる年というかそんな感じだったので、本当に花開くのは今年じゃなくて来年になるかもしれないですけど、それでも僕的にはやり遂げたっていうのはあります。自分らの時でも結果を出したいっていうのはありますが、来年だったり再来年だったりに明治がベスト4入りましたとか決勝行きましたとか優勝しましたとか明治強くなったなみたいな感じに言われると自分的にもやってきて良かったなって思うので、本当に後輩たちには期待したいですね。自分は山形に戻りますけど、まあ試合とか見に行けたら行こうかなとは思っているので」


――引退後もバスケは続けられるのですか
「山形でバスケ的なものはやるにはやるんですけど、そこまで熱くはやらないので。今も資格の勉強めちゃくちゃ大変で、それが就職したらまた資格が3つ増えると言われてるので、現実逃避したいですね今は(笑)」

――大学4年間通して学んだことを教えてください
「個人的なことはディフェンスの大切さというか、高校ではそういう泥臭いリバウンドだったりルーズボールだったりディフェンスだったりやっぱり体張るっていうことをしてこなかったので、そういうところがやっぱりチームの勝ちにとても大事なことっていうのが大学来てから学びました。あとは、チームのキャプテンやってから、組織というか集団において同じ目標というかベクトルの向き合わせてその方向に進むことの厳しさというか、集団だからこそそういうのを統率するっていうのが大変だなとは思いましたし、それは社会に立ってから大事になってくる力でもあるので、そういうところは大学来てから学ばせてもらいました」

――最後にインカレの目標を教えてください
「個人的は悔いなくやるっていうのが目標です。本気でバスケやるのがインカレで最後になると思いますし、なのでアグレッシブに、見ている人というか後輩たちにそういう戦う姿勢っていうものを見せられたらいいかなと思います。あとチーム的にはいけるとこまでいきたいので、ほんと優勝目指して頑張りたいと思います」

――ありがとうございました

◆田中井紘章 たなかい・こうしょう 政経4 山形南高出 182cm ・72kg 登録ポジションはSG(シューティングガード)

[亀井笙子]

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