検索
 HOME > 硬式野球部


東京六大学野球 2016〜秋〜  (22)立大戦事前インタビュー@ 溝口監督、澤田圭主将、田村選手  

 目指すは日本一だ。昨季は史上最多タイの16試合を戦い抜き3季ぶりリーグ制覇を果たしたものの、全日本大学選手権でまさかの初戦負け。課題の得点力不足を解消するため、この夏は例年以上にバットを振り込んだ。まずは6季ぶりの春秋連覇へ。そして、5年ぶりの明治神宮大会制覇まで一気に突き進む。
 優勝をかけた一戦が始まる。第6週で早大相手に今季初めて勝ち点を落とした明大。勝ち点3で上位4校が並ぶも、勝率で1位に立ち、依然として優位なことに変わりはない。明大優勝の条件はただ一つ、第7週の立大戦で勝ち点を奪うことだ。リーグトップの打率を誇る明大打撃陣を前に、主将の澤田圭とエース田村を中心とした投手陣が立ちはだかる。両チームとも打線に爆発力があるだけに、相手投手陣を捉えられるかどうかが勝負の分かれ目となりそうだ。全てをかけた「紫合戦」。このカードが優勝のカギを握る。悲願の春秋連覇は目前だ。(この取材は9月2日に行ったものです)

秋こそスローガンの「革命」を起こす
秋こそスローガンの「革命」を起こす

溝口智成監督
――昨季2位、振り返っていかかでしたか
惜しかったという見方もできますけど、結局は優勝できなかったということですから。そこからスタートしないと、それ以上の結果を秋にもたらすことはできないなというふうに思いました。なので惜しかった、あと一歩というよりも優勝できなかったという思いのほうが強いですね。今までの立教大学の実績からすると17年間優勝していないですから、優勝することが自体が革命ですし、ましてや日本一になるということが起きれば革命と言えますからね。それができてないのであれば、チームで掲げているスローガンの革命は実現できていないと思います。

――優勝決定戦では田村投手を3戦連続先発で起用されました
事柄とすれば3連投で3日連続先発ですから、大変なことに変わりはないんですけど、球数であったりとかそういうことも考えながら判断しているので根性論だけの3連投ではなかったと思っています。もちろんあいつは楽じゃなかったですし、必死に頑張ったことは間違いないんですけど、使う方とすれば無理してやっているとかそういうことではなくて、一戦一戦終わって次の戦いを考えた時に、次の日も田村という選択がベストだと思った結果だったと思います。ただ本人があそこまでの気力と体力がないとできることじゃなかったので、田村自体の頑張りはすごかったです。(そこからの澤田投手への継投)やっぱり実績のある投手ですから、あいつが途中から出てくれば球場の雰囲気が変わる部分があると思います。勝ってなくても僅差で出せばここからいくぞという雰囲気になれることもありました。後半そのような選手起用になったことは今までにない戦い方ができたというか、いい流れになったと思います。

――あらためて3試合振り返っていかがでしたか
1戦目を取られて、今までだったらずるずるといったんじゃないかと思うんですけど、2戦目で苦しみながら逆転勝ちをして。3戦目もどちらかというとこっちが押していたし、そういう戦いができたというのは前回(14年秋)の明治さんにやられた時よりは前に進んでいるとは思いました。ただやっぱり一発勝負で結果を出す、優勝を勝ち取るということの明治さんの執念に勝たないと優勝はできないなという、立ちはだかる相手にチャレンジャーとして強い気持ちを持っていかないと跳ね返されるんだなというふうに感じましたね。(試合後にチームには)自分たちの今やれることはやれたけど、それでも勝てなかったということからスタートしようということを言いました。

――今年の明治はどのようなチームでしょうか
今年に限らずなんですけど、追い込まれたり重要な場面になればなるほど力を出す選手が出てくるというか、ずっと出ていない選手でもその場のワンチャンスでパフォーマンスを発揮するというか、そういう強さがあるなと思いますね。そういうチームなんだということをしっかり受け止めながら、勝つためにやっていかないといけないので、やっぱり手ごわいという印象です。

――春のシーズンで最も成長を感じた選手は
田村ですね。本当にシーズンを通じて活躍をしたのは初めてですし、あいつがあそこまでできたから澤田を後ろに回せたし、一番成長を感じたのは間違いなく田村です。入学当初から苦しんできて、でもそこにしっかり向き合ってきたから乗り越えてこれたと思います。最終学年で危機感を持ったとか待ったなしだという気持ちだとか、一方で真面目にやるだけじゃなくて余力を残してとか、いい加減な部分も取り入れないともたないとか、そういうことに気づいたことが大きかったんじゃないかと思いますね。(打者は)飯迫かな。佐藤竜彦はもともと力があるからあれですけど、飯迫は下級生ですし、どのくらい力を発揮してるか未知数の中で使っていって、途中からは外すという選択肢が無くなったので成長したなと思いますね。全体としてはチーム打率というよりも得点能力を上げないといけないなと思いました。

――澤田投手を先発起用したいという思いはあったのでしょうか
明治戦も澤田がいたら先発させてかどうかわからないですし、結果として田村が3連投で成功しているわけですから。澤田が先発でいてくれたらなという感じはこの春にはなかったです。あれ(東大1回戦)から割といい方向になったから、結果としては良かったと思うし、あれを機会に短いイニングで後ろで放ることによってもたらしたメリットのほうが大きかったですね。澤田の使い方を検討するためには、田村、黒萩、藤田の先発としての力量が上がってくることが必要だったので、そういうチームづくりで彼らにはアプローチをしてきたつもりです。

――夏の取り組みは監督自身から見ていかかでしたか
取り組み自体は悪くはなかったと思います。もう少しで優勝というところに甘んじた練習はしていないですし、春を踏まえてさらにという思いで練習できたんじゃないかなと思います。(チーム全体で掲げてきたテーマは)「精度を上げる」ことですね。足が速いとか積極的なプレーができることは分かったんですけど、それをどういう場面でどこまでやるか、自重しなきゃいけない時に勢いに乗ってやってないか、それが相手のプレッシャーにならずに相手に有利になるようなことが結構あったので。消極的になってはいけないんですけど、その中でいかに成功させていくか、この場面は一歩引くか、そういう考え方とか判断ですね。盗塁をするにしてもアウトにならないためにどうするか、判断や技術の精度を一段上げることがテーマでした。まだまだですけど、春よりは少し上がったかなと思います。

――監督から見る投打のキーマンはどなたでしょうか
1人と言われると、やっぱり比重の大きさから田村ですね。でも別の観点から言うと黒萩、藤田にあたりになってきますよね。先発に向けてといったところでどういったパフォーマンスをしてくれるかですね。打はみんながキーなんですけど(笑)。渋い観点から言うと熊谷かな。やっぱり足も速いし、塁に出るとうるさいし、ただ打率が2割もいかなかったので、あいつが出塁すると1個先の塁に進める可能性がありますから、春は2番を打たしてだめだったら7番っていうかたちになったんですけど、あいつが2番で塁に出る回数が多ければ非常に攻撃に厚みが増すというか、色んなバリエーションが出ると思います。あとセカンドの高橋信吾は守備では貢献してくれると思うんですけど、あと課題は攻撃だぞとずっと言ってきているので、彼も春よりはだいぶ良くなってきています。外野でいうとポジションが硬直化していて難しいんですけど、1年生の小野っていうやつがオープン戦結構出てるし、足肩が申し分ないので、少しチームに刺激与えているかなと思います。

――ラストシーズンを迎える4年生たちの連携は
わりといいんじゃないですかね。何でも言い合えるといったら言い過ぎですけど、わりと口に出して言っていることも多いです。チームのことをすごく考えて行動してくれている選手が4年生には多いので、そういう意味では何とか最終リーグでみんなでいい思いができるような戦いになればいいなと思います。澤田は世の中一般が見ているキャプテン像とは違うと思うし、あいつもそれを分かっていると思うので。自分のプレーをしっかりやっていくことがチームにとって一番いい事ですし、あいつ自身もチームに好影響を与えられるのは自分が上手くいくことだと思っているはずなので。あいつらしいと言ったらあれですけど、澤田がキャプテンとして1年弱つくってきたチームがそれらしくなって、最後走り抜けてくれたらなと思いますね。

――明治とは春と同じ最終カードで当たります
できれば直接対決で優勝が決定するみたいなことは嫌ですね(笑)。あんまりこういうこと言うとあれですけど…でも今のは半分冗談で最終カードでうちが優勝を勝ち取ってれば一番いいんですけど、そうはいかないでしょうから。またやっぱり優勝をかけて明治さんに挑戦できる状態になれるように、1カード目からやっていきたいなと思いますね。

――最後に今季に向けての意気込みをお願いします
2回決勝戦で負けているので、何とかもう一回挑戦権を得て、こじ開けたいなというふうに思っています。とにかく最終的には選手がやることですから、選手が一番の力を発揮できたり、記録が充実したり、普段の力もしくはそれ以上のものが出るように働きかけていきたいなというふうに思います。

――ありがとうございました

大黒柱はラストシーズンに懸ける
大黒柱はラストシーズンに懸ける

澤田圭佑主将
――昨季はどのように振り返りますか
勝ってる試合も負けてる試合も、力の差が出たというわけではなかったので、勝負どころで上手く自分たちにいいように試合が進んだという感じでした。それで相手が流れを持っていってたら負ける試合も何試合かあっただろうし、竸った試合ばっかりだったので。全員で粘って、勝つ試合は勝って、負けた試合はそこで相手の方に上手くやられたかなというのはあります。

――優勝決定戦では3試合リリーフ連投されました
リリーフで連投するのも、体的にはいちばんきついというのがあるし、でも精神的にはすごい周りが見えた状態で入れていました。体の部分でちょっときつかったというところもあったんですけど、それでもいい感じに投げ切れたんで、リリーフについては100点ではないですけど、明治戦の内容は良かったんじゃないかなと思います。

――チームとして3試合振り返ってみていかがでしたか
勝ちを欲しがった状態で試合をしていたので、いつもの感じよりもみんな力が入っていたと思います。最初は結構苦しんだんですけど、2戦目勝てたことで一気に雰囲気に慣れたというか、それで3戦目みんなでやった結果負けたんで、どっちにしろ力不足かなというのはありますね。あの経験を生かして秋しっかりやらないといけないなと思いました。負けは負けなので、1位と2位は大きく差があるし。でも力的に大きな差があったかというとそうでもないし、そこの実力以外の野球の上手さが明治にはあったから、自分たちよりもあの試合を上手く進められたんだと思います。投げるとか打つだけの力だったら、たぶん差はないと思うので、そういうところで自分たちよりも明治のほうが上手かったかなと思います。

――戦ってみた今年の明治の印象は
柳(裕也主将・政経4=横浜)と牛島(将太捕手・営4=門司学園)を軸に守りで崩れないので、攻撃がその2人のリズムに乗ってくるというか。星(知弥投手・政経4=宇都宮工)もすごいいいピッチャーだからバッテリーを中心に、初戦は柳と牛島なんですけど、2・3回戦は全てのピッチャーと牛島が柱になって試合をつくれる、それで少ない点数でも勝てるチームなのかなと思います。

――個人の成績は振り返ってみていかがですか
周りから見れば不調というか、求められているのには足りないと思うんですけど、1勝するしんどさも周りの人は知らないので。そんな中で3勝できてるというのは、納得はしていないですけど、いい試合もできていたので、その2敗をどう消していくのかが一番大事だと思います。東大と法政に負けて、そこを勝ち切っていれば有利なかたちで優勝争いできていたと思いますし、勝ち数よりも負けを減らせることのほうが大事かなと思いました。

――技術面での課題はありましたか
個人的にはアベレージの球速がそんなに上がっていなかったので、その原因も色々と分かった部分もありましたし、平均球速を上げていくことをやらないといけないなと思いました。

――印象深い試合は
最初は先発だったので初戦の法政の時に最後までいい感じでいって、でもその後に色々と重なって逆転されて。それでも自分の中で納得してる部分がシーズン入る前にあったから、周りも見えていたし、そこから逆転してくれるっていう信頼が野手にもあったので、9回裏を信じるだけだったんですけど、それで勝たせてもらって。すごい自分なりには次に楽に投げれたというのもあったので、あの試合勝ったのはすごい大きかったかなと思います。

――主将として戦うシーズンで得られたものは何でしたか
春まではあんまり分からなかったんですけど、常に周りを見る立場なので、いつも見てるからこそ周りの野手を信頼できるピッチャーになったかなと思います。キャプテンをやってなかったらそこまで気付けていないと思うので、周りを見る機会を自然に増やしてもらったことで、試合でも勝ってようが負けてようが、自分はチームメイトと一緒にやるだけだと、そういうことを気付かせてくれた立場じゃないかなと思います。

――リーグ戦後はハーレムで救援として3試合に登板されました
最初は結構変化球のコントロールに苦しみました。ボール結構違うなと思って、横の変化球がすごい曲がりすぎるというのがあって、デッドボールが増えましたね。でも真っすぐに課題があったし、それで結構球速も出てたんで、自分としては納得している結果が出たし、周りの指導者に納得しているといったら何もしていないので怒られちゃうと思うんですけど…でも自分としてはあの大会から結構色々つかんだかなと思います。

――そこから秋に向けて一番に取り組んできたことは
「球速」と「空振りの取れる真っすぐを投げること」をできるようにやってきました。今までのリーグ戦よりも一番いいかたちで入れるんじゃないかなと思っているので、いつもはこの時期は自信がないんですけど、今回に関しては結構いい感じにきてるかなと思います。

――投打のキーマンはどなたでしょうか
打はやっぱり佐藤(拓也)が打てば、あいつが打つことによってその試合は攻めれる試合になると思うので。佐藤がやっぱり先頭を打っていくと波に乗っていくんじゃないかなというのはあります。ピッチャーは誰が投げるかわからないですけど、2戦目に勝てると楽に試合が進められるんじゃないかなと思います。(4年生の連携は)あまり最後だからといって力んでいる選手はいないですし、チームとして形が変わることはないので個人の技術の調整をやって、いい感じできていると思います。

――明治とは春と同じ最終カードで当たります
勝っても負けても最後なので。勝つか負けるかわからないですけど、悔いは残さないように、しっかり自分ができることをやりたいなと思います。

――柳主将にメッセージをお願いします
(3人で焼肉行かれましたか)いや、行ってないです! でもね、それはね、柳が断った。優勝祝賀会があって…調布だっけ。あの日に俺と正義(田中・創価大)は2人で行って。「柳も来る?」みたいな感じだったんだけど「やばい!いきなり祝勝会入った」って言われて。で「祝勝会終わったら来るっしょ?」「あ、行く行く」って立川やったからすぐ行けるからみたいな。で「先始めとくよ〜」って言って、柳遅かったらもういいよみたいな感じで「あ、今日無理やわ〜」って言われて。まあいいや〜正義と2人で〜…って、まあそんな感じです(笑)。でも柳と2人でっていう機会はあるから、3人で行くのが大事だとすると自分は正義とも行ったし、柳とも行ったし……まあ結果的にはおっけーじゃないですかね! 引退したらその機会は増えると思うので、あっちは家に帰るかもしれないですけど、しっかりお互い合わして、ゆっくり何かやりましょう(笑)。

――ラストシーズンへの意気込みをお願いします
最後なので。個人的にはここまで7シーズン勝ってる時も負けてる時も苦しい思いをしてやってきました。最後ぐらいはいいシーズンというか、楽しく終われるように。勝てたら一番いいですけど、最後最後ってならないように、しっかりやれることだけやりたいなと思います。

――ありがとうございました


強気の投球でチームのために腕を振る
強気の投球でチームのために腕を振る

田村伊知郎選手
――昨季はどのように振り返りますか
収穫と課題が両方見えたシーズンでした。(革命を感じた時は)第1カードを落とすと優勝の可能性が無くなるという話をずっと聞いていたんですけど、その第1カードを落として東大戦にも負けながら最後優勝決定戦を戦えたというのは、ある意味では革命かなと思いますね。

――優勝決定戦では3戦連続先発マウンドへ上がりました
監督さんの判断で3戦とも行かしてもらったんですけど、優勝が懸かった試合で投げさせてもらえるというのはすごくうれしかったですし、その大事な試合で自分が言い渡されたが先発だったので何としてもチームが勝つために腕を振り続けようと思ってマウンドに上がっていました。疲れは全然感じなかったです。わりとこっちが押している場面もあったんですけど、そこで我慢して最後に持っていくという明治の粘りを感じたので、さすが明治というふうに思いましたね。(試合後は)春のシーズンの全てが懸かった試合だったので、それが終わってすごい力が抜けたというのもあったんですけど、何かあのまま見ずに帰るということはできなかったですし、悔しいことを一通り見ることによってそれが夏のモチベーションになるかなと思ったので、そういう気持ちで見ていました。

――戦ってみた今年の明治の印象は
自分はやっぱりピッチャーなので、ピッチャーの投げ合いという部分をわりと見ると思うんですけど、あそこで1個悪いなりにも粘りきった柳と、粘りきれなかった自分というか、あの場面においての2人の違いを感じました。全体的にずっと柳が勝ち続けて一人で引っ張っているような感じにも見えたので、やっぱり柳かなと思いますね。(打線は)突出してという感覚ではないんですけど、監督の采配に応えるところであったりとか、その辺の一人一人の気持ちの強さというか、打線全体で見る粘り強さというものを感じますね。

――個人の成績は振り返ってみていかがですか
1シーズンに4勝するのは初めてなので、終わってみればそんなに勝ててたんだというのを知ってうれしいんですけど、それもやっぱり優勝のために投げた結果ついてきたものなので、秋もそういう気持ちで投げられればいいのかなと思います。(良さが出た試合は)早稲田、慶應あたりは出せたのかなと思いますし、明治戦はそれからまた一つレベルアップできて新しく学べることがあったので、春は全試合自分の力を出し切れたかなと思います。(課題は)第3戦目にしてもそうだったんだと思うんですけど、優勝が懸かった試合だとか大一番という先発のマウンドは経験が少なかったんで、その経験の少なさというのは柳との投げ合いの中で出たかもしれないです。その課題はこの春経験ができたので、それが克服できたかというのはこの秋のシーズンで答えが出るのかなと思っています。

――大学日本代表に選出、これまで以上のシーズンを過ごされました
選考合宿は何としても代表に入りたかったので、いつも出ないようなアドレナリンというか、日米が終わるまでそれがずっと出ている状態でしたね。(抑えを任命された)言われたときは「あ、先発じゃないんだ」って一瞬思ったんですけど、春のリーグ戦はチームが勝つために投げた結果、個人の結果も良かったので、もうどこを投げようがチームが勝つために投げようというところですぐに切り替えられました。

――9回のマウンドは何が違いましたか
まず相手がアメリカ人というところで大きく違ったんですけど(笑)。やっぱりある程度打たれながら、点を取られても投げていけばいいのが先発ピッチャーなんですけど、試合終盤のサヨナラ負けだとか1点、1球で勝負が決まってしまうところで投げるのでいつも以上にミスできないという感覚がありました。バットにも当てさせないぐらいのボールを投げるみたいな感じで、1イニングなんですけどいつも以上に神経を使いました。

――その守護神として3試合に登板されました
1回戦、2回戦は両方パーフェクトで抑えて、そこは自分が今までやってきたことがある程度通用するなと思って得た収穫なんですけど、5戦目に満塁ホームランを打たれて。あの段階での自分の実力ではたぶんあそこでホームランを打たれるという結果だったと思うんですね。だからそういう意味では純粋に課題というか、球種のチョイスだったり投げたボールだったりというところでああいうボールがいってしまう自分の実力の無さというのは課題だなと思いました。変化球投げたら三振取れたかなとか、色んなことを思い返したんですけど、フォアボールとかもあったと思いますし、もし同じ実力のままあそこに立ったらもう一回真っすぐを投げていたと思うので。その前に投げるボールだったりとか、あの打席内全てを含めて次に生かせるいい勉強になるシーンでした。

――どんなチームでしたか
めちゃくちゃ良いチームでした。同じ志を持ってもっと上手くなりたいと思っている選手ばっかりでしたし、価値観だとか野球に対する姿勢というのは近いものを持った人の集まりだったので、チームが結束するのも早かったです。(刺激を受けた選手は)それぞれタイプが違うので直接的にそのピッチャーの部分を見てとかいう話ではないんですけど、柳と佐々木千隼(桜美林大)はわりと一緒にいる時間が長くて。2人と話してたら同じように高みを目指しているものとして刺激になりましたし、そういう話ができることはすごくうれしかったですね。

――明治勢との面白い出来事があったら教えていただきたいです
柳とは交流を深める会みたいなのがあったんですけど、2人でカラオケ歌ったりだとかして結構盛り上げたりしましたね。傘を振り回したりだとかして、ぐちゃぐちゃだったんですけど(笑)。「島人ぬ宝」を歌いました(笑)。何か一発目にそれを2人で歌って場の空気を盛り上げろみたいな感じで(笑)。牛島はもう…飲んだら面白いやつで。「そんなんで大丈夫?」みたいに結構煽ってきて「それまた秋も明治いただくよ!」みたいなこと言われて(笑)。そういうやり取りをしてて面白かったですね。それで齊藤(大将投手・政経3=桐蔭学園)がね…結構、何て言うんですかね。何かピッチャー陣のLINEみたいなのがあって「うざいマン。」っていうスタンプがあるんですけど、みんなで「うざいマン。」送り合うみたいな。自分の変顔も送り合ったりだとか、そういうことをピッチャー陣のLINEでずっとしてたんですね。齊藤は何かそういうところを一歩引いて、冷めたところから見てると思ってたんですけど…もう後半になったら齊藤も「うざいマン。」を送ってきてくれるようになったんですよね。変顔も送ってきたりして、結構話す機会も多かったので、齊藤が心を開いてくれて自分はすごくうれしかったです。

――夏のテーマに掲げていたことは
春いい形で戦い抜くことができたので、あえてそれを変えずにというか、やり続けるということはテーマとしてありました。(分かっていても打てない直球への極意は)やっぱり変わらずに続けることですね。やり続けることによって、その中で変化していくこともあると思うので、何かを変えて良くなるというよりも自分は今のままの状態を続けて、その中で見えてくる感覚の変化を今は頼りにしています。チーム全体としては実戦を多く取り組んでいましたし、チーム打率が春4位でそれをもう少し上げることによって楽に勝てる試合があるということだったので、打撃練習にはわりと力を入れてやってきていますね。

――学生野球最後のマウンドになります
(気迫前面の投球を生み出すものは)今まではマウンド上で腕を触れなくなって、その場の神宮の空気に飲み込まれて早い段階でマウンドを降りるということをたくさん経験してきました。やっぱりあの場で自分にも相手にも勝つ雰囲気だったり、その姿勢だけは絶対に崩さない、崩したら勝負にならないからそれだけは絶対してはいけない、むしろそれだけはいつもできるようにしようという気持ちの現れですかね。(ガッツポーズは)結構自然に出てることが多くて、もう本当に抑えて気持ち入って出てしまうところもあるんですけど、でも逆にガッツポーズまでの流れをイメージして投げてる時もありますね。これ抑えて、ミットに入って、空振りして、ガッツポーズ!みたいなところまでを(笑)。

――投打のキーマンはどなたでしょうか
全員がなってくれると思います。佐藤竜彦は打ってくれると思っていますし、熊谷とか高橋信吾あたりは自分たちも思っているはずですけど、そこがつながったら大きいので個人的には2人は結構やってくれるんじゃないかなと思っていますね。(投手は)藤田は気合が入っていて、いいピッチャーで…って自分も同じピッチャーなので頑張らないとダメなんですけど(笑)。藤田はすごい気持ちが入っているので頑張ってくれると思います。

――明治とは春と同じ最終カードで当たります
もう抑えれば何でもいいですね。とりあえず、勝ちたいです。もうどんな形でもいいんで。優勝の可能性を残した段階で明治と試合をして、で明治に勝つ。それができればもう自分は何でもいいです。

――ラストシーズンへの意気込みをお願いします
優勝しかないです。もう自分の成績とか特にないですし、でも優勝するために勝ち星を稼いだりというのは絶対に必要だと思うので、優勝を追い求める中で結果がついてきたらいいので、とりあえずチームが優勝することですね。

――ありがとうございました

[土屋あいり]


●東京六大学野球 2016〜秋〜のバックナンバー

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: